2026-03-01から1ヶ月間の記事一覧
図書館を建てる、図書館で暮らす:本のための家づくり 作者:橋本 麻里,山本 貴光 新潮社 Amazon 〈森の図書館〉と名付けた家に住み始めてから、5年が過ぎようとしている。比喩ではなくほぼ毎日(体感では365日中360日程度)、新刊・古書を問わぬ蔵書が新たに…
カラー版 名画を見る眼 Ⅰ 油彩画誕生からマネまで (岩波新書) 作者:高階 秀爾 岩波書店 Amazon もちろん、絵というものは、別に何の理屈をつけなくても、ただ眺めて楽しければそれでよいという見方もある。それはそれで大変結構なことに違いないが、しかし私…
仏像と日本人 宗教と美の近現代 (中公新書) 作者:碧海寿広 中央公論新社 Amazon 仏像は日本の至るところに存在する。たとえば路傍の石仏だ。全国津々浦々、道を歩く途中で地蔵などに出会う。しばしば、花が供えられていたりもする。仏像に、誰かが何かを祈っ…
赤く染まる木々 作者:パーシヴァル エヴェレット 早川書房 Amazon 部屋へ入るなり足が止まった。動けなかった。こうも完全に死んだ人間2人をこれまで一度も見たことがなかった。戦争にまで行ったというのに。ジュニア・ジュニアだと思われる人間または物体の…
呼吸を取り戻せ――肺移植がもたらす奇跡と悲劇 みすず書房 Amazon 本の結末を最初に知りたい方のために、まず、私が出した結論を述べておく。移植は奇跡である。しかし、その本質は、強さと弱さ、強い個性と重大な欠点を持つ人々による行われる真剣な試みに他…
ヘタレ人類学者、沙漠をゆく~僕はゆらいで、少しだけ自由になった。 作者:小西公大 大和書房 Amazon この本は、ヘタレ人類学者である「僕」が、インドで散々な目に遭う……ではなく、インド(特に沙漠地帯)で貴重な体験を繰り返しながら変容していく、極めて…
小名浜ピープルズ 作者:小松 理虔 里山社 Amazon 中途半端であることそれ自体に意味があるはずだし、当事者でも専門家でもないからこそ果たせる役割だってあるんじゃないか。そう考えられるようになって、ぼくは「わたしの被災」を語っていいんだ、そうやっ…
一銭五厘たちの横丁 (ちくま文庫こ-59-1) 作者:児玉 隆也 筑摩書房 Amazon 東京大空襲で焼けた質屋の蔵の2階で、かろうじて燃え残った写真のネガ袋には、次のような文字が見える。 「昭和18年、出征軍人留守家族記念写真。撮影場所東京下谷区車坂町、稲荷町…
東京大空襲を指揮した男 カーティス・ルメイ (ハヤカワ新書) 作者:上岡 伸雄 早川書房 Amazon 1945年3月10日、東京下町の住宅街に大量のナパーム弾が投下され、ひと晩で10万人もの命が奪われた。これが東京大空襲である。この空襲の即日の死者数は、原爆投下…
帰還兵の戦争が終わるとき: 歩き続けたアメリカ大陸2700マイル 作者:トム・ヴォス,レベッカ・アン・グエン 草思社 Amazon 協定があるなんて知らなかった、だって? それが、あるのだ。少なくともこの当時はそう確信していた。戦闘経験者と一般市民の間でふつ…