2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ロスト・シティ・フード

ガザ・キッチン パレスチナ料理をめぐる旅 作者:ライラー・エル=ハッダード,マギー・シュミット オレンジページ Amazon 物語を語るにあたって、研究者としても活動家としても限界があることに不満を抱いていたマギー〔・シュミット〕は、“食べもの”という別…

戦場にかける橋

ミャンマー、優しい市民はなぜ武器を手にしたのか (ホーム社) 作者:西方ちひろ 集英社 Amazon 2021年2月1日、ミャンマーで軍事クーデターが起きた。青天の霹靂だった。この日ミャンマーでは、3ヶ月前に行われた総選挙後、初めての議会が開かれるはずだった。…

数は力なり

南京事件 新版 (岩波新書) 作者:笠原 十九司 岩波書店 Amazon 「木を見て森を見ず」という諺がある。南京事件の現場にいた将兵やジャーナリスト、外国人、および被害者の中国人たちは、個々の虐殺現場=「木」は目撃できても、全体の南京大虐殺=「森」は誰…

地の底の笑い話

石炭挽歌——NHK札幌放送局〈炭鉱事故〉担当アナウンサーの記録 作者:末利光 寿郎社 Amazon それにしても「石炭・鉄鋼・セメント」と言われた基幹産業のひとつであった石炭産業が、エネルギー革命の嵐の前にこんなにも無残に打ちのめされようとは誰が予見した…

裸足になって

みんなが手話で話した島 (ハヤカワ文庫NF) 作者:ノーラ エレン グロース 早川書房 Amazon 聾者の最大の問題は、その聾者が聞こえないというだけにとどまらず、聴力の欠損が社会的な孤立を生み出しているということである。聾者が広い社会を認識したり意識し…

満洲の女

女たちよ、大志を抱け――戦時下、外地で就職する (中公選書) 作者:飯田未希 中央公論新社 Amazon 本書では1937年の日中戦争開始以降、終戦までの戦時期を中心に、内地から海外に渡航した女性たちの活動に焦点を当てる。…… 満洲、中国占領地、および東南アジア…

「いのちは続いてゆく」

生きることでなぜ、たましいの傷が癒されるのか:紛争地ルワンダに暮らす人びとの民族誌 作者:大竹裕子 白水社 Amazon アフリカ大陸の中央に位置する小国、ルワンダ。そこに住む人びとは、1990年から2000年までの約10年間にわたり、虐殺、殺戮、難民化といっ…

ブッダヘッズ

遥かなる山に向かって――日系アメリカ人二世たちの第二次世界大戦 みすず書房 Amazon 日本が真珠湾を攻撃してから数時間で、そうしたすべては変わった。数日後にFBIは彼らの家の扉をたたき、家を捜索し、父親をどこか知らない場所に連行した。数週間後、移民…

ある晴れた日に

真珠湾攻撃隊 隊員と家族の八〇年 (講談社現代新書) 作者:大島隆之 講談社 Amazon 日本の歴史の大きな転換点となった真珠湾攻撃だが、それを担った彼らひとりひとりがその後どのような運命をたどったかは、あまり知られていない。…… 僕が戦争を体験した方々…

No Kings

謎ときエドガー・アラン・ポー:知られざる未解決殺人事件 (新潮選書) 作者:竹内 康浩 新潮社 Amazon こんなことを言えば途方もない妄想家だと思われるでしょうが、どうやら私はエドガー・アラン・ポーの未解決殺人事件を発見し、その謎を解いてしまった気が…